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【クラウド】Azure導入・構築 シングルサインオンで生産性向上とコスト削減を実現

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課題: その企業や組織が直面していた問題

ある中堅サービス業の企業では、従来のオンプレミス環境で業務を運用していました。しかし、次第に以下のような課題が顕在化し、業務の効率化が求められるようになりました。

運用コストの増大

サーバーの老朽化が進行する中、これまで使用していたハードウェアの維持費や定期的な更新費用がどんどん増加してきました。その結果、IT部門はこれらのコストを捻出するために限られた予算をやりくりしなければならなくなり、非常に厳しい状況に追い込まれました。また、従業員の給与や人件費が年々高騰し、企業全体の経費負担も増加していました。そのため、IT部門は資源の不足という問題に直面し、必要な対応を行うための人員や予算が不足し、業務の効率化が困難となっていました。このような状況は、リソースの限界に挑戦することとなり、業務の遅延や生産性の低下を招く原因となっていました。

セキュリティリスク

企業内のシステムでは、複数の異なるアプリケーションやプラットフォームが使用されており、それぞれで認証手順が異なるため、システム間のセキュリティが統一されていませんでした。その結果、パスワード管理が煩雑になり、従業員が複数のパスワードを記憶しなければならない状況が発生。これがセキュリティの脆弱性を引き起こし、攻撃者にとって狙いやすいポイントとなっていました。さらに、この管理の不備が原因となり、データ流出や不正アクセスのリスクが高まることとなり、企業にとって大きな脅威となっていました。もしデータ流出が発生すれば、企業の信頼性が大きく損なわれ、顧客や取引先との関係にも深刻な影響を与える可能性がありました。

リモート環境の整備不足

特にテレワークの導入が遅れていたため、急速に進化した働き方改革に対応することができませんでした。企業は、柔軟な働き方を希望する従業員のニーズに適切に応えられず、結果として従業員のモチベーションが低下する原因となりました。また、リモートワーク環境が整備されていなかったことで、従業員が自宅などで効率よく業務をこなすことが難しく、業務の停滞が生じていました。このような状況では、従業員満足度の低下に繋がり、企業全体の生産性や効率も悪化してしまっていました。テレワークに対応できていない企業は、急速に変化するビジネス環境に適応することができず、競争力を失うリスクを抱えていました。

これらの課題は、ITインフラの抜本的な見直しが急務であることを示していました。




解決策: AzureとM365の活用による統合環境の構築

この企業では、これらの課題を克服するためにAzureを中核としたクラウドソリューションを導入しました。具体的には、以下の施策を実施しました。

AD連携によるシングルサインオンの導入

Azure Active Directory(Azure AD)とMicrosoft 365の連携により、従業員は1つの認証情報を使用して複数の業務ツールやアプリケーションにアクセスできるようになりました。このシングルサインオン(SSO)機能を導入することで、ユーザーはそれぞれのツールにアクセスするために何度もログインする手間を省くことができ、日々の業務の効率が大幅に向上しました。認証にかかる時間を削減したことにより、従業員の生産性が高まり、業務の流れがスムーズになりました。さらに、SSOにより一元管理が可能となり、ユーザーの認証情報が集約されることで、セキュリティ面でも大きなメリットをもたらしました。これにより、不正アクセスのリスクを減らし、万が一の情報漏洩や不正ログインを防ぐためのセキュリティ強化にも繋がりました。加えて、IT部門の管理負担も軽減され、アカウントの管理やパスワードリセットの作業が効率化され、システム全体の保守性も向上しました。シングルサインオンの導入は、企業全体のセキュリティと生産性を同時に向上させる重要なステップとなりました。

リモート環境の柔軟な提供

Azure Virtual Desktop(AVD)を活用することで、リモートワークに最適な仮想デスクトップ環境を迅速に提供できる仕組みを構築しました。従来のオフィス環境から柔軟にリモートワークへシフトするためには、安定したインフラ基盤が不可欠です。Azure Virtual Desktopは、クラウド上で仮想デスクトップを提供するサービスで、従業員が自宅や外出先からも、インターネットさえあれば簡単に業務を進めることができる環境を整えました。これにより、物理的なオフィスに依存せず、業務の効率化が実現し、どこからでも同じ業務ツールにアクセスできるようになりました。加えて、AVDはスケーラブルなリソースを提供しており、急な需要の増加にも柔軟に対応できるため、企業が変動する業務量に合わせて迅速にインフラを拡張したり縮小したりすることが可能です。このような柔軟なリモート環境の提供により、テレワークを支えるインフラが整い、従業員は自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できるようになりました。

コスト最適化

オンプレミスの物理サーバーをクラウド環境に移行することで、大幅なコスト削減を実現しました。従来、オンプレミスのサーバー運用では、ハードウェアの更新費用や物理的なメンテナンスコストが定期的に発生しており、これらの維持費は企業にとって負担となっていました。しかし、クラウド環境への移行により、これらの物理的なメンテナンスが不要になり、サーバーの運用にかかるコストを大幅に削減することができました。さらに、クラウド環境はスケーラブルであり、業務ニーズに応じて必要なリソースを柔軟に調整できるため、使わないリソースのコストを削減し、過剰な設備投資を避けることが可能となります。クラウドの料金体系により、必要な分だけのリソースを選択し、業務の拡大や縮小に合わせてコストを最適化できるようになりました。これにより、初期投資や長期的な運用コストを大幅に抑えることができ、企業の財務負担が軽減されました。結果として、クラウド移行はコスト面での効率化をもたらすだけでなく、企業がより柔軟に成長できる基盤を提供することになったのです。




導入プロセスでの課題

プロジェクトの進行中にはいくつかの課題がありました。特に以下のポイントは苦労した部分です。

既存システムとの連携

従来のオンプレミス環境からAzureクラウドへの移行において、最も重要だったのは、両者のシステムがうまく連携できるようにすることでした。クラウドサービスに移行する際には、既存のインフラと互換性を保ちながら、データやアプリケーションをスムーズに移行する必要があります。そのため、システム間の適合性を確保する作業が非常に重要となり、予期しないトラブルを防ぐために入念な計画が求められました。特にデータ移行は大きな課題でした。大量のデータを新しいシステムに移し替える過程では、データの損失や破損を防ぐために、複数のバックアップを取ることが必須となります。また、データ移行後の検証作業も慎重に行い、移行前と後でデータが正しく保存されていることを確認するためのテストを何度も実施しました。このように、データ損失を避け、システム全体の稼働を確保するためには、厳密な計画と実行が必要だったのです。

ユーザー教育

新しいシステムを導入する際、最も重要なのは、実際にそれを使う従業員がシステムを効果的に活用できるようにすることです。特に、Azureへの移行に伴って、シングルサインオン(SSO)や仮想デスクトップ環境(VDI)など、従業員にとって新しい機能が多くありました。そのため、これらの新しいツールやシステムの使い方を理解してもらうためには、従業員に対する十分な教育とトレーニングが必要でした。ユーザーが新しいシステムに対して不安や抵抗感を持たないように、直感的でわかりやすいマニュアルや動画教材を用意し、実際に操作を体験できるトレーニングセッションを開催しました。さらに、個別サポートやQ&Aセッションを設けることで、ユーザーが抱える疑問や問題をその場で解決できるようにしました。このような取り組みを通じて、従業員が新しいシステムに慣れ、スムーズに業務をこなせるようになることを目指しました。

セキュリティ対策

Azure AD(Active Directory)を利用して、多要素認証(MFA)を導入することは、企業のセキュリティを強化するための重要なステップでした。しかし、この新しいセキュリティ対策を導入する際には、従来のセキュリティポリシーの見直しが必要でした。特に、ユーザーが日常的に使用するアプリケーションやシステムにアクセスする際に、過度な負担をかけない形でのセキュリティ強化が求められました。多要素認証を導入することで、パスワードだけでは不十分なセキュリティを補完し、外部からの不正アクセスを防ぐことができますが、ユーザーが手間と感じないよう、シンプルかつ使いやすい方法でセキュリティを実現する必要がありました。そのため、ユーザーが一度設定すれば、日常的に使う際には負担なく利用できるような仕組みを整えました。また、セキュリティポリシーの変更に伴い、従業員への周知徹底とサポート体制の強化も行い、万が一のトラブルにも迅速に対応できるようにしました。このようなセキュリティ対策を導入することで、企業の重要な情報やシステムを守ることができ、安心して業務を進めることができる環境が整いました。




導入後の効果: コスト削減と業務効率化

AzureとM365の導入後、企業全体で次のような成果が得られました。

コスト削減

サーバー運用費を30%削減。
IT部門の人件費を20%削減。

業務効率化

シングルサインオンの導入により、ログインにかかる時間を年間200時間短縮しました。
リモートデスクトップ環境を整備したことで、従業員の作業生産性が15%向上しました。

セキュリティ向上

Azure ADの多要素認証を採用し、不正アクセスリスクを大幅に低減しました。
クラウドベースの監視機能を活用して、迅速なインシデント対応が可能となり、安心感のある環境を提供しました。




技術スタック

本プロジェクトでは、以下のツールとプラットフォームを活用しました。

Azure Active Directory (Azure AD) シングルサインオンと多要素認証の基盤
Microsoft 365 業務アプリケーションの統合
Azure Virtual Desktop リモート環境の提供
Azure Monitor システム監視とトラブルシューティング



まとめ

Azureを中心としたクラウドソリューションの導入により、この企業では生産性の向上とコスト削減を同時に実現しました。また、シングルサインオンやリモート環境の整備により、従業員の働きやすさも向上しています。今後もクラウド技術を活用し、さらなる業務改善を目指していく予定です。

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